Felica技術とSuica
2001年にサービスが開始され、2004年5月現在890万枚が 発行されているというJR東日本のSuica。その元になっている技 術がソニーの「Felica」です。JR西日本のICOCA、香港の オクトパスカードなども同じです。
10章で述べたように、このFelicaは近接型非接触ICカードの 一方式で、搬送周波数は13.56Mヘルツです。ISO14443では公認 されていませんが、読み書きが0.1~0.2秒、伝送レートが212Kb/sと、 公認されているタイプAやタイプBの2倍の処理速度を持ちます。
ICチップには8ビットのRISC系CPUと4KBのメモリが入っ ており、情報はマンチェスタ方式で符号化し、副搬送波は使わずに振幅 変位で伝送します。ソニーは2004年9月、ポリ乳酸を中心とした植 物原料プラスチック非接触ICカードも発表しています。
Suicaは元々定期券機能のほかに、予め入金チャージしておくこ とで乗り越し精算が可能でした。その後、さらにビューカードと一体化 したクレジットカード機能、また駅売店などで使える電子マネー機能も 持つようになっています。
2006年4月には、凸版印刷が、シール形式のFelicaを開発 し、IP電話などの携帯端末で入退室管理、電子マネー決済などを可能 にしたと発表しました。携帯端末とICインレット(ICチップとアン テナ)の間に特殊なシートを貼ることで、電波干渉の問題を解決してい ます。ほかにも、ほかの交通機関カードとの相互利用、携帯電話端末に 組み込むモバイルSuicaなど、さまざまな発展が計画~実現されて います。同社はさらに2007月1月、「SMARTICS-mFe」 シリーズで世界最小サイズを開発したと発表しました。ICカードには 国際的な標準規格「ID-1」があり、厚さ0.76mmはそれと同じですが、 縦と横の長さをはるかに小さくしたものです。縦42mm×横54mm と縦40mm×横66mmとの2種類があり、10万枚発行したとして 1枚あたり1000円。各種会員証、マンションやホテルのキー、PC のセキュリティ、図書貸出し、電子マネー、ポイントカードなどの応用 を見込んでいるようです。
写真は東京の巣鴨駅で撮影したものです。ほかの図や文章同様、写真 の著作権は情報ハブ株式会社が持っています。また個人も特定できない 構図になっているので、本資料を購入された方は、各種報告書やプレゼ ンテーション資料に自由にお使いください。
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