技術的背景<3>誤り訂正や暗号化
主要な技術として最後にとりあげるのは、通信自体の信頼性をいかに 確保するかということです。これは非接触あるいは搬送波変調といった 方式に限らず、情報をやりとりする限り、重要な技術です。
まず誤り検出あるいは誤り訂正ということがあります。これはタグに もカードにも必要なことです。0/1からなる時系列データを送る場合、 すべてのビットが正確に届けばよいのですが、限られたコストや時間で 行う場合、確率的には稀にですが、誤った伝送がなされてしまうことは 避けがたいのです。この時、例えば信号をNビット毎にブロック化し、 そのブロック毎に1ビットの情報(パリティ)を付加して送信します。 どういう情報かというと、そのNビットの中の1の数が奇数なら「1」、 偶数なら「0」ということにします。するとパリティまで含めたN+1 ビットの中には、必ず1の数は偶数のはずです。つまり1ビットだけの 誤りはそれによりチェックできるわけです。もう少し複雑なパリティを 乗せると、やはり1ビットだけ誤伝送されたという前提で、その訂正ま で行えます。図は、4ビットの信号に3ビットのパリティを載せること により、どの2パターンも相互に3ビット以上異なるようにしたもので す。これにより、1ビットの誤りなら復元まで行えます。
一方暗号化というのは、特にカードに関して必要です。公開鍵暗号と いう技術があり、暗号化と復号化で異なる鍵(ただし実は相互に関係し ている)を用いることで、正規の本人にしかわからない形で情報を送信 する、あるいは本当に本人であることが確認できる、といった技術です。
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