非接触通信による認証・情報管理の概要
「非接触ID」という言葉は、非接触ICタグや非接触ICカードな どを総称して便宜的につけたもので、より正確さを求めるなら「非接触 通信による認証・情報管理」くらいの方が正確でしょう。但し携帯電話 や放送などの無線通信も、非接触通信には変わりないわけで、その中で 認証や情報管理も当然行われています。ここで扱うのはそういった技術 ではなく、非接触ICタグ(RFID)や非接触ICカード周辺の技術、 と考えてください。基本的な通信技術は両者でほぼ共通しています。
技術的には近いRFIDと非接触ICカードですが、出自は、従って 第一義的な目的もですが、かなり異なっています。2章で見るように、 RFIDはバーコードが進化したものと見るのがわかりやすいでしょう。 もちろん仕組みは違います。基本的な発想や目的に関してです。
一方のICカードですが、非接触でないものもあります。ICカード より単純なものとして、磁気ストライプに個人識別情報を入れただけの カードもあります。個人情報すら入っていないテレフォン・カードなど のプリペイド・カードもありますが、基本的には個人情報や決済手段を カード化し、その使い勝手や機能を向上させる中から生まれたものが、 非接触ICカードといってよいでしょう。
このように出自が違うせいでしょうか、両者を統合した一般的な言葉 というのは聞きません。とりあえずここでは「非接触ID」という言葉 を使うことにしましょう。社団法人日本自動認識システム協会によると、 2002年における両者合計の市場規模は235億円ということです。 またRFIDのリーダライタ、タグ、応用機器および付属品に限定し、 2004年の出荷金額が164億円というデータも発表しています。
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