NECの三次元顔照合
数ある生体認証(バイオメトリクス)の手法の中で、特に実用化が進んでい るのが、指紋による認識と顔による認識です。前者はかなりの精度が期待でき る一方で、指紋を取られているという抵抗感が避けられません。後者は逆にヒ ューマン・インターフェイスは自然ですが、顔を入力する位置や角度、照明の 具合のばらつきをいかにうまく補正するかという問題がついて回ります。
これに対してNECは、顔の姿勢や照明環境が大幅に変動する条件において も、高い確率で本人を照合できるシステムを開発しました。対象となる各人ご とに、3次元顔データをあらかじめ登録しておきます。また顔照合における重 要度を、汎的顔重み付けマップとして規定しておきます。その上で、カメラが とらえた画像の向きを元に、登録されたデータから同じ角度のモデルを生成し ます。さらに照明変動の記述子を元に照明条件を補正します。そういった処理 の後にIOF法というアルゴリズムで比較し、算出されたさまざまな特徴を重 み付けしてトータルの類似度を計算します。
左にも左にも90度(直角)回転しても大丈夫です。千人の登録者に対して、 96.5%の確率で正しく本人を選べるということです。
NECではありませんが、ヒューマンテクノロジーズ社は2006年6月6日、 顔認証技術で本人確認を、GPSで位置確認を行い、au携帯電話のBREW アプリケーションで情報通信する勤怠管理システムを発表しました。製品名は 『King of Time モビレコーダー』で、ライセンス料金の目安は 1ユーザー500円/月(税抜)とのことです。電波状況が悪くその場で通信 できない場合でも、携帯電話のローカル記憶領域に打刻データを保持し、後か ら送信することが可能です。顔認証はグローバル・セキュリティ・デザイン社 の技術を使い、実測値ベースで本人拒否は0.8%以下、他人受入率0.5%以下、 表情や「化粧」の変化にも対応が容易です。
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