虹彩を用いた本人認証
生体認証の中でも、確認精度の高さ、加齢や病気による影響の受けにくさ、 認証処理の簡易性といった観点から、かなり有利と考えられているのが、この 虹彩(アイリス)認証です。
虹彩というのは図のように、ヒトの目を外から見た時に、いわゆる黒目の中 でその中心にある瞳孔のすぐ外側を指します。ここには放射状のパターンがあ るのですが、これは個人個人で大きく異なる(一卵性双生児でも異なる)一方 で、大体2歳くらいまでに出来上がり、その後はほとんど変化しません。しか も、眼球そのものが失われれば別ですが、通常の目の病気でもまず変化しない ということで、個人認証の情報として非常に望ましいといえます。
やり方としては、入場や使用の許可を得た人の虹彩パターンをあらかじめ登 録しておき、実際にその人(を名乗る人)が入場や使用を申し出た時に、カメ ラで虹彩を撮って照合する、という形が一般的でしょう。すでにこの方式で実 用化されており、諸条件にもよりますが、一番良い数字を信用するなら、他人 誤認率も本人排斥率も120万分の1程度になりうるそうです。
同じように目の一部を使うバイオメトリクスとしては、網膜の血管パターン で照合するやり方もありますが、こちらの方が装置により近づけねばならず、 また認識にも時間がかかるようです。また眼鏡やコンタクトレンズにも理論上 は強いことになっているのですが、現段階ではまだ誤認識を起こしやすくなっ てしまうようです。
図の下半分は、沖電気と松下通信が開発した虹彩照合システムです。松下の ビデオカメラ(一台は眼の位置検出用)で取った画像を沖電気の虹彩認識処理 で処理・判定します。佐川急便の集配中継所で試験導入しているようです。
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