楕円曲線とはどのような曲線か
現代暗号に多少なりとも興味を持っている人は、楕円曲線暗号という 言葉を耳にしているのではないかと思います。以下図18まで、それにつ いて説明します。まずは楕円曲線自体の説明です。
2次元平面における楕円の式(厳密にいうと楕円上の点が直交座標系 において満たすべき方程式)というのは、覚えている方もいるでしょう。
(x**2)/(a**2) + (y**2)/(b**2) = 1
でしたね。特にa=bなら、これは半径aの円(円周)となります。
しかし楕円曲線というのは、これとは異なります。完全に一般化した 定義ではありませんが、とりあえず下記の方程式を満たす点の集合だと 思ってください。
y**2 = x**3 + a*x + b
右辺第1項は二乗でなく三乗です。xの二乗項がないのは大きな特徴 のようにも見えますが、これはx座標を左右に適当に動かせばよいだけ で、本質的な特徴ではありません。また4*(a**3)+27*(b**2)の値は 0でないものとします。これが0だと特異な状態になってしまいます。
もしある点(x0,y0)が上記方程式を満たせば、点(x0,-y0)もこれを満た すことは明らかです。つまり曲線はx軸に関して対称になるはずです。 具体例として、a=-2、b=3とし、いくつかのxに対する正のyの値を エクセルで計算してみました。それを元にグラフの概形を図に示します。
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