量子コンピュータとRSA暗号
くどいようですが、RSA暗号にとっての生命線は、ある巨大な素数 と別の巨大な素数との「積だけが示され時」に、元の2つの素数という のは事実上求められない、というところにありました。原理上はしらみ つぶしにやっていけばいつかは求まるのですが、そのために1000年を要 するのであれば意味がない、ということです。
ところが、現在のコンピュータで1000年かかるそういった処理が、ひ ょっとすると数秒でできてしまう技術が登場するかもしれません。それ が量子コンピュータと呼ばれるものです。これはデジタル処理の基礎と なる「ビット」(0か1か)を、電子の有無やスピンの向きといった量 子レベルでの状態で表現するコンピュータです。ちなみに現在のコンピ ュータは、電流の有無や電圧のレベルなど、もっと巨視的な状態で表現 しています。この量子コンピュータにより、膨大な並列計算が短時間で 可能になるかもしれないのです。
幸いなことに、量子コンピュータは今すぐ実用化されるわけではあり ません。いやなに、永久に実用化しないさ、なんていう専門家も一部に はいます。しかし素因数分解が簡単に行われるようになったら、少なく とも今のアルゴリズムのRSA暗号が無効化することは確実ですから、 別の方法は常に用意されていなければならないでしょう。
sponsored link
注意事項
サイト内の内容は一部、もしくは全文の無断転載を禁止します。また、サイト内の内容を参考にする場合は各自の良識と責任のもとでお願いします。サイト内の内容を利用する上で生じたトラブルは、当方では一切の責任を負いません。
このページ
のTOPへ


