RSA暗号を応用した電子署名
RSA暗号と基本的に同じ考え方で、ある情報の発信者が本当に本人 から出ているのかの検証が可能です。図5以下の例では、143と7という 2つの数字を公開し、「私に対する情報は143を法として7乗して送って 下さい」と言うものでした。その復元に必要な43という数字は公開しま せん。実はこの43という数字、143の約数(お釈迦様でも気づかない)で ある11と13を元に出てくる数字でした。43×7が、11-1(=10)と13-1(=12) の最小公倍数で割ると余りが1となるというのが本質的な特徴なのです。
43×7は、当然7×43と同じです。つまり、143を法としながら、ある 数を7乗してさらに43乗すれば元に戻りますが、その代りに43乗してか らさらに7乗しても、やはり元に戻ります。
ということは、図5以下と同じ原理で、「私から出た情報は143を法と して7乗して復元して下さい」と宣言した上で、元の情報を143を法とし ながら43乗して送ると、元の情報が復元できるのです。しかしその43と いう数字を知らない人(本人以外)は、7乗すれば復元する(意味を持 つ)ような情報は作れません。これがRSA暗号による電子署名の基本 原理です。「143を法として7乗した結果意味のあるメッセージになった としたら、それは私から出た情報ですよ」ということです。
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