RSA暗号の実際~復元の方法
ところが暗号の正規の受け取り手はどうでしょう。ここで図5で述べ た、「7を何倍かすると、60のある倍数に1を加えた数にすることがで きる」ということが効いてきます。具体的には、7を43倍すると301、で したね。そして301というのは、図7で述べた「特別値」なのです。
ということは、暗号の正規の受け取り手は、「しらみつぶし」に頼る 必要はまったくありません。受け取った3という値に対し、143を法とし ながら43乗するだけです。コンピュータにとっては一瞬で行える処理で す。実際、エクセルで実行しても、たちどころに16が得られました。
まあmod(n**7、143)=3ならnは16というのは、図7でn=24 まで計算してありましたから、一応わかってはいました。そこでn=24 までのその結果の中に含まれない数字でトライしてみましょう。例えば mod(n**7、143)=9となるnは、少なくともn=24までの中には ありません。しかし同じことです。9を43乗すると113という数字が得ら れます。これが元の数字なのです。実際、mod(113**7、143)=9 というのも簡単に検証できます。
繰り返しになりますが、11と13という数字を知っているのは、正規の 受け取り手だけです。その積である143と、11や13とは直接関係のない (例えば)7という数字だけを公開するのです。公開された方は、それ がよもや11×13とは思いもよらない、というのが、この暗号の本質的な ところなのです。
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