RSA暗号の実際~送る暗号値の内容
図1で述べたように、暗号というのは要するに、数字をいかに第三者 にわからないように送るかです。
今、nという数字を送ります。nをそのまま送ると、傍聴された時に 内容を知られてしまいます。nの代りに例えばn+53を送るにしても、 53という数字は公開されているので、結局内容を知られてしまいます。
では、mod(n**7、143)だったらどうでしょう。7というのは、 図5で述べた数で、一般にはDと表現されるものでした。
例えばmod(n**7、143)=3となる数があります。何だかわかり ますか。単純な計算ではわかりませんね。もちろん、nが2の場合、3 の場合、4の場合、5の場合、...と「しらみつぶし」にやっていけば、 いずれはわかるでしょう。nは16です。しかし実際の暗号では143どころ ではなく、100桁以上の数が用いられます。1秒に100億個ずつ「しらみ つぶし」で調べていっても、80桁以上の年数がかかることになります。 80年ではありません。1000・・・と0が80個つく以上の年数です。 つまり、公開されている7という数字と143という数字、それに暗号化さ れた結果の3という数字は盗聴してわかったとしても、そこから本来の 16という数字は、事実上復元不可能なのです。
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