mod計算~Qを法とする世界
ここである計算を導入(定義)します。整数Pと自然数Qに対して、 PをQで割った余り(0以上Q未満の整数)をmod(P,Q)と定義 するのです。例えばmod(3,2)=1、mod(4,2)=0です。 mod(60,7)=4であり、mod(-44,10)=6です。最後の式は 少し説明が必要かもしれませんね。-44=10×(-5)+6なので、余りは -4ではなく、6と定義するのです。modはモジュロと読みます。
このmodというのは比較的素直な計算で、mod(P1,Q)=R1、 mod(P2,Q)=R2とすると、mod(P1±P2,Q)=R1±R2 (但しR1±R2がQ以上になったらそこからQを引き、負になったらそ こにQを足して調整する)となります。確固内の注釈も含めて正確に書 くと、一見詰まらない式ですが、以下の式になるのです。
mod(P1±P2,Q)=mod(R1±R2,Q)
また、mod(P,Q)=Rとすると、任意の自然数kに対し、 mod(kP,Q)=kRとなります(但しkRの方はQで割った余り をとる)。これも確固内の注釈も含め正確には下記の通りです。
mod(kP,Q)=mod(kR,Q)
つまり、最初からQで割った余りに対して、足し算や引き算や掛け算 をする(最後に0以上Q未満になるよう調整する)のと、最初に足し算 や引き算や掛け算をして、最後にQで割った余りをとるのとでは、結果 は同じになるのです。
常にQで割った余りのみを考えて足し算や引き算や掛け算をすること を、「Qを法とする世界で計算する」と言うことがあります。わかりに くいかもしれませんが、例えば「10を法とする世界」というのは、どん な足し算や引き算や掛け算をしようが、1の位しか見ないようなもので す。但し前述したように、例えば-7というのは、10の位が-1で、1の 位が+3である、という前提がつきますが。
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